須賀川市子育てサークル連絡協議会kurutto(クルット)のドキュメンタリー映画「夢みる校長先生」の上映会は8、9の両日に牡丹会館で開かれ、初日は出演者の原口真一元足尾中校長のトークショーも行われた。
市教委の後援。日本映画批評家大賞ドキュメンタリー部門大賞を受賞した「夢みる小学校」のスピンオフ作品で、子どもたちを最優先に通知表や校則、宿題などこれまでの当たり前を見直した公立学校長の取り組みを紹介する作品。
原口元校長はコロナ禍で各種活動の自粛やマスクの着用が求められる中、教育の質を落とさずに子どもたちを不安から守るため、文献を調べ、専門家の助言を得ながら運動会や修学旅行、地域交流会など継続し、マスクが不要な場面では着用を求めず、感染者数もゼロに抑えたという。
約90人が聴講したトークショーでは「感動や驚きがあれば、子どもたちは主体的に遊ぶように学ぶ」「子どもの表情が校長の通知表と考えている」などと持論を展開し、関心を集めていた。
また熊田富美子ゆめみの里理事長らとの対談も行い、子どもたちにとってより良い教育環境について知見を深めた。
なお午前中は同会場でこども縁日を実施し、来場者たちが輪投げや射的、ボードゲームなどを楽しんだ。