稲田コミュニティセンターのジュニアボランティア養成講座は8日、認知症講座として中学生約10人が視覚や聴覚を制限する道具を身に着け、高齢者の感覚を体験するなどして、高齢者の目線に立った思いやりの大切さなどを学んだ。
グループホームすずらんあかりの管理者でボータンカフェ店長の原拡里さんらが講師を務め、認知症の基本的な知識や当事者にとっての大変さなどを教えた。
高齢者体験ではイヤーマフや視覚を遮るゴーグル、ひざを曲げにくくする装具、重りなどを身に着けた高齢者役と、サポート役の2人1組になり、施設の脇の階段などを歩いた。
体験した生徒たちは「普段できることができなくなる怖さや不安を感じ、同じ目線に立って話しかけることの大切さがわかった」、「腰の負担も大変で、これからもっと身近なお年寄りを助けたいと思った」などと感想を述べていた。
原さんは「背中に手を添えるなど、少しのきっかけで安心に伝わる。一人ではなくみんなで少しずつ支えていくのが大切で、自分たちにできることを一緒に考えていってほしい」と伝えた。