9月14日 幕を下ろす長沼まつり 「40年の集大成を見せたい」 私たちのねぶた愛好会


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    ねぶたの紙貼り作業をする愛好会メンバー

 今年で40年の歴史に幕を下ろす「第38回長沼まつりFINAL」は9月14日、金町通りで開かれるが、ねぶた・ねぷたの部に出場する8団体の製作作業が始まっている。
 長沼まつりにはねぶた・ねぷたの部8団体(2団体復活)、よさこいの部1団体、子どもみこしの部2団体(1団体復活)、踊り流しの部3団体、フラダンスの部とJポップダンス各1団体の計16団体が出演する。 
 長沼まつり立ち上げから参加団体として支えてきた私たちのねぷた愛好会は、40年の思いと感謝を込めて、戦国時代の中国地方で活躍した山中鹿之助の「三日月祈願」を勇壮にデザインした。鹿之助は出雲の国で大勢力を誇った尼子家の忠臣。卓越した戦略眼から“山陰の麒麟児”の異名で恐れられ、毛利家の台頭で衰退する主家の再興を願い「願わくば我に七難八苦を与え給え」と三日月に誓った覚悟の一場面を再現している。
 鹿之助の力強さを背中に背負った巨大龍で表し、本体は高さ3㍍、横幅4㍍。移動用の台座に乗ると高さは5㍍にも達する。
 製作は7月から愛好会メンバー10人がほぼ毎日ながぬまラボで行い、現在は紙貼りからロウ付けに移りつつある。9月上旬には色付けと書き割りを施す。
 ハネト衆らと総勢100人を超える盛り上がりに期待する矢部昇伸愛好会長は「長沼まつりの終わりはとても寂しい。気持ちを切り替えて、長沼まつりの始まりから参加してきた我々の集大成を見せていきたい」と話した。
 長沼まつりは昭和60年、地域おこしを目的に地元若者有志らが結集して毎年9月第2土曜日に開き、金町通りに住民手作りのねぶた・ねぷたが練り歩き、勇壮な「長沼魂」が再現されている。
 コロナ禍で3年間開催を見送ったことで、ねぶた・ねぷたの作り手やハネト不足などが課題となり、実行委員の高齢化などでまつりの細かな部分まで行き届きづらくなったことなどから協議を重ね、閉幕を決断した。
 まつりは第1部(午後4時~)はよさこいやフラダンスなど、第2部(午後6時~)は出陣式、踊り流し、子どもみこし、よさこい、ねぶた・ねぷたを予定している。
 出演団体は次の通り。
 ▽ねぶた・ねぷたの部=長沼小、長沼東小、長沼中、須賀川創英館高、私たちのねぶた愛好会、矢田野ねぶた愛好会、小中ねぷた会、金上ねぷた狂
 ▽よさこいの部=百花繚乱
 ▽子どもみこしの部=上木之崎子供みこし、堀込子供育成会
 ▽踊り流しの部=華乃会、花柳流華純会、長沼やまゆり会
 ▽フラダンスの部=プアリリア
 ▽Jポップダンスの部=JOYダンスクラブ

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