亀饅と割烹阿部のコラボ 「唐パン」新たな名物へ 社長たちの飲み会から誕生


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    2つの名物を組み合わせた新商品
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    唐パンを頬張る大寺市長たち
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    開発経緯など紹介する社長たち

 須賀川市内の亀饅(西川町・鈴木茂雄社長)と割烹阿部(大久保・阿部弘文社長)のコラボ商品「唐パン」は12日に発売する。亀饅の看板商品「玄米パン」に、割烹阿部の一番人気「唐揚げ」がずっしりと入っている。アイデアは市内の40~50代の社長6人が集まった酒席で生まれ、須賀川の新たな名物になりそうだ。
 鈴木社長と阿部社長は昨年夏、いわせ食品の渡辺康弘社長、荒牧建設の荒牧陽一社長、糸井火工の糸井秀一社長、田村建設の田村長世社長と暑気払いを楽しんだ。6人は以前から定期的に会合を開いていたが、その日は何気ない会話から両店の人気商品同士をコラボさせるアイデアが持ち上がった。
 約半年前から開発に本腰を入れ、唐揚げの大きさや、食べるうちにこぼれ落ちない詰め方などの試行錯誤を重ね、完成にこぎつけた。「唐パン」の名前も6人で考えたという。
 鈴木社長らは2日、市役所を訪れ、大寺正晃市長や山寺弘司副市長に取り組みを報告した。熱々の「唐パン」を頬張った大寺市長らは「玄米パンはしっとりとして玄米の美味しさを出しており、甘辛くニンニクが効いた唐揚げとの相性も良い。全国に発信できる美味しさだ」と絶賛した。また「若い世代による商品開発の流れも素晴らしく、須賀川の名物になるよう、できる範囲で協力したい」と述べた。
 鈴木社長は「異業種の社長同士だからこそ、固定観念にとらわれないアイデアが生まれた。須賀川の新しいグルメとして多くの人に楽しんでほしい」、阿部社長は「市内の老舗である亀饅さんと旧岩瀬村の当店がコラボできるのは感慨深い。誇りを持って名物といえる商品になってもらいたい」と思いを語った。
 価格は380円。かめまん本店(西川町)と割烹阿部で販売する予定。