中体連岩瀬支部駅伝競走大会は5日、鏡石町鳥見山陸上競技場と周辺コースで行われ、女子は須賀川三中が速報値46分44秒で初優勝、男子は天栄中が速報値1時間1分19秒で5年ぶりに優勝した。両チームは代表として10月8、9の両日、いわき市21世紀の森公園内特設駅伝コースで行われる県大会に出場する。
今年は各校2チームまでの出場を認め、女子5区間12・2㌔に13チーム、男子6区間18・2㌔に16チームが出場した。
開会式は中体連岩瀬支部陸上競技部会長の高橋英二岩瀬中校長が主催者あいさつし、仁井田中3年の赤塚祐星さん、高野寧々花さんが選手宣誓した。
女子は午前9時半、男子は午前10時45分からスタートした。
昨年は高気温・高湿度で例年以上に厳しいコンディションでのレースになったことを踏まえ、今年は開催時期を1週間遅らせ、クーリングルームも設けるなど熱中症のリスクを低減させた。
快晴のため時間を追うごとに気温も上昇していったが、選手らはタスキに汗を染み込ませながら次のランナーに思いをつなぐため懸命な走りを繰り広げていた。
応援に駆けつけた保護者らや仲間からの熱い応援を後押しに、どのランナーも最後までベストを尽くしていた。
女子優勝の須賀川三中は1区で須賀川一中のエースに善戦し、2区のキャプテン栁沼ありすさん(2年)が約50㍍あった差を逆転した上、さらに約100㍍差をつけて3区にタスキリレーした。その後は全ランナーで首位を守り続け、2位に1分以上差をつけて圧巻のゴールを果たした。
同チーム唯一の2年生でもある栁沼さんは「後輩たちのためにも自分が引っ張ろう、絶対に優勝しようと強い気持ちで臨みました。5月からの厳しい朝練を仲間同士で励まし合ってきた成果で、サポートしてくださった先生や保護者に感謝しています。県大会も心ひとつに優勝を目指したいです」と満面の笑顔を輝かせた。
男子は序盤から順位が度々入れ替わる激しいレース展開となった。熱戦を制した天栄中だが、序盤から中盤にかけて2着から4着までを争っていた。後にキャプテンの石井陽大さん(3年)は「狙い通りの展開でした」と語る。唯一の1年生ランナーだった3区の小林優斗さんが自己ベストを上回る好走を見せたことで、後続の3年生たちもさらに勢いを増し、アンカーの芳賀大輝さん(3年)はトップから約100㍍差でスタート、折り返し地点まで徐々に追い上げ、ついに逆転を果たしゴールテープを切った。
石井さんは「途中はヒヤヒヤしましたが、優勝できて嬉しかったです。夏休み中に毎日8~10㌔練習したおかげで、今日の暑さを乗り越え、ベストの状態で走れました。一人ひとりさらにタイムを縮め、県大会で上位を目指したいです」と語った。
なお男子3区で山寺慧太さん(須二3年)が9分19秒で区間新を更新した。
大会成績は次の通り。
▽女子の部①須賀川三(藤岡莉理、栁沼ありす、橋本希音、丸形おと、阿部希咲)②須賀川一③鏡石④西袋⑤天栄⑥大東▽男子の部①天栄(廣瀬蒼空、牧野祐翔、小林優斗、石井陽大、黒澤大夢、芳賀大輝)②須賀川一③鏡石④須賀川二⑤仁井田⑥須賀川三