白熊関 新入幕初日は白星 因縁の北の若を寄り切る


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    白熊関の勝利に思わず立ち上がる祥武さん

 大相撲秋屋場所は8日、両国国技館で始まり、須賀川市出身の白熊関(25)=本名高橋優太、二所ノ関部屋、東前頭16枚目=は初日で北の若を寄り切りで下し、新入幕を白星でスタートした。
 仁井田コミュニティセンターでは「白熊関を応援する須賀川市仁井田の会」が集まり、幕内昇進を祝う会合をした後でテレビ越しにエールを送った。
 白熊関が先日に須賀川後援会から寄贈された松明あかしの化粧まわしで土俵入りするとひと際大きな歓声が上がり、会場の期待感が高まった。
 北の若との一戦で白熊関は前まわしを取られるも攻めの姿勢を緩ませず、勢いのままに寄り切った。
 会員とともに応援していた祖父高橋祥武さんは、初日からの白星が決まると思わずイスから立ち上がってガッツポーズで勝利を喜んだ。「皆さんからの応援が届いて白星をつかめました。これからもどうぞよろしくお願いします」と会員たちに感謝を伝えた。
 会場には妹未来さんも宮城県から応援に駆けつけた。「兄は高校時代から北の若関に勝てず、因縁の相手だったので、勝った瞬間鳥肌が立ちました。化粧まわしや応援のおかげだったと思います。このまま勝ち越し、もっと上にいけるよう応援していきたいです」と満面の笑顔をみせた。
 このほか同会のマスコットキャラクターになっている化粧まわしを着けたシロクマ(動物)のイラストを手掛けたデザイン会社しろくまデザイン研究室(季の郷)の馬場知子社長も勝利を分かち合った。キャラクターは会員のTシャツなどにも使われており「こんなふうに応援に活用していただきありがたい。地域に愛されるキャラクターになってほしい」と述べた。
 なお同会は中日の15日と千秋楽の22日にパブリックビューイングを予定しており、多くの来場を呼びかけている。