白河市で有機肥料・減農薬にこだわる北条農園、須賀川市愛宕山の水彩カフェ、矢吹町の光南高3年生3人がコラボしたスイーツ3品を8日に開かれたRojima会場で販売し、来場者から大好評を集めた。
コラボ活動の中心となったのは、光南高総合学科3年の幸田華さん(須賀川市)、村田ともかさん、酒井聖奈さん(ともに白河)。同校総合探求授業の一環で、福島の特産物の美味しさを全国に広める活動としてスタートした。
福島の美味しい食べ物を知ってほしい、魅力ある福島を全国に広めたいの思いを込めて活動方針を決め、矢吹町の農業短大へのインタビューをきっかけに、北条農園、鏡石町の幸田鶏卵店、酪農協同乳業が材料提供に協力した。
水彩カフェとのメニュー考案の中で、屋外イベントの出店でもあり、商品の食べやすさ、流行、冷たい飲み物、手頃な価格帯などを念入りに調査し、地元産のリンゴとモモの手作りジャムを使ったフルーツミルクとソーダ(各400円)、米粉で作った揚げたてチュロス(400円)を用意した。
ジャムなどの仕込みは前日から水彩カフェの協力を受けながら、高校生3人が8時間かけて準備し、当日はブース外で試食を呼びかけるなど積極的に声がけした成果か多くの来場者らが順番待ちの列を作るほどの大好評を得た。
来店者らは高校生考案のプロジェクトに驚きと感心の声を上げるとともに、出来立ての3品を美味しそうにほおばっていた。
受験との兼ね合いがあるため構想段階だが、水彩カフェとの協議を重ねながら、次回以降の出店や松明あかし会場での販売なども検討している。
なお今回の活動成果は3人でまとめ、校内発表会を勝ち抜けば、課題研究コンテスト東北・全国コンテストに出場できる。