円谷監督の思い出など 特技監督 佐川さんのインタビュー公開


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 須賀川市や商工会議所など関係5団体で構成する特撮文化推進事業実行委員会は特撮アーカイブセンターホームページなどで円谷英二監督らとともに多くの作品に携わった特技監督佐川和夫さんをインタビューした「特撮レジェンドオーラルヒストリー」の記録映像とテキストデータを公開している。
 円谷監督とともに活躍した制作者らは高齢のため、近年は物故者が多くなっており、当時の撮影や特撮技術、思想などの証言が得られないまま失われつつある。実行委員会では映像や音声データ、文字などでそれらを記録し、特撮文化継承に取り組んでいる。
 今回インタビューを受けた佐川特技監督は昭和14年生まれ。日大在学中に円谷監督に師事し、東宝特殊技術課を経て、昭和38年に円谷特技プロダクション設立と同時入社。ウルトラマンシリーズや「猿の軍団」「スターウルフ」など多くの円谷プロ作品や東映作品、海外でも活躍した。令和2年に文化庁映画賞功労部門を受賞した。
 公開中の特撮レジェンドオーラルヒストリーは当時の特撮撮影の様子などをインタビューした映像本編と3分ダイジェスト版、文字にしたテキストデータ。
 本編映像は視聴用映像DVDを特撮アーカイブセンター館内のみで貸し出し、ダイジェスト版とテキストデータはホームページから視聴できる。
 テキスト冊子はセンター内、円谷英二ミュージアム、市内3図書館(中央、岩瀬、長沼)に配布している。
 特撮文化推進事業実行委員会は、特撮文化の推進を図るため県、市、アニメ特撮アーカイブ機構、国際総合学園FSGカレッジリーグ国際アート&デザイン大学校、須賀川商工会議で設立し、特撮にふれあえるイベントなどを通して特撮文化の継承・発展・創造を目指している。