須賀川市森宿、三愛会池田記念病院は9月から、日本で承認された整形外科のロボティックアーム手術支援システム「Makoシステム」を導入した。これにより人工股関節全置換、人工膝関節置換手術の新しい手法の治療を保険診療で受けることができる。導入は県内で5番目となる。
同システムは人工膝関節全置換術、人工膝関節単顆置換術、人工股関節置換術において人工関節置換を支援するもので正確で安全な手術、術後の痛み低減と早期回復、術後の合併症(脱臼など)を低減するメリットがある。
手術前に治療計画を立て、CT検査を行い、ナビゲーションシステムと合わせて使用することで正確な手術を可能にする。
医師がロボティックアームの先端に取り付けられた器具をナビゲーションに従って操作するため、治療計画通り安全、正確に骨を切除できる。
荒文博整形外科医師は「導入後、膝関節で1例目実施したが、術後の経過も良い。CT検査や計画に3週間要するため、仮に遠方で手術を受ける場合は患者の負担が大きくなる。そのため地元で最先端の手術ができることを広く知っていただきたい」と話している。