須賀川市季の郷のしろくまデザイン研究室(馬場知子社長)は、茨城県水戸市のおおぬきARTクリニック水戸が白熊関に寄贈した化粧まわしのデザインを手掛け、愛らしいシロクマのイラストが9月場所で注目を集めた。
白地に同クリニックのロゴマークのコウノトリと、白熊関をモチーフに穏やかな笑顔を浮かべるシロクマのキャラクターを組み合わせた。
イラストは1月にテレビ局の取材を受けた際に、市内デザイナーとともに手掛けたもので、以前からホームページに掲載したり、地元有志の「白熊関を応援する須賀川市仁井田の会」が無償提供を受けて活用するなどして認知度が高まりつつあった。
化粧まわし寄贈のためデザインを検討していた同クリニックの目に止まり、8月に二所ノ関部屋を通して馬場社長のもとに依頼があったという。
馬場社長は「9月場所の土俵入りで当社デザインの化粧まわし姿の白熊関が土俵入りし、びっくりしましたがうれしかったです。テレビの解説で触れていただいたり、SNSでも好評で、友人や『仁井田の会』の皆さんも喜んでくださいました」と笑顔で語る。
同社は2010年から季の郷に事務所を構え、6年後に現在の社名で法人化した地元の「シロクマ先輩」でもあるが「白熊関の活躍や当社のデザイン活用で、地元がこれまで以上に盛り上がってくれたらうれしいです」と期待を寄せた。