県は水郡線全線開通90周年記念イベントとして、沿線自治体8市町村による風景を切り取った「水郡線ジオラマ」の製作を展開した。須賀川市のジオラマ製作ワークショップは7日に完成した。
スポンジや針金、発泡スチロールなど身近な材料やペーパークラフトなどを使ってヨコ90㌢・タテ45㌢の土台に沿線の風景を思い浮かべながらジオラマを仕上げたもので、構想図は大仏大橋を中央に手前に阿武隈川、右に福島空港、左にウルトラマンや川東駅などを盛り込んだ。
講師に川島工房の川島力代表ら2人を迎え、ペーパークラフトなどに線を描くなど、山や川、大仏大橋までの情景など9月下旬から4回にわたり製作し、17人が参加して見事なジオラマが出来上がった。
小学5年生の男子は「楽しかった。参加して良かった」と出来栄えに喜んでいた。
最後に玉木芳典県生活交通課主査が「県だけではどうにもならなかったワークショップに参加していただきありがとうございます。Nゲージで走らせるので楽しんでほしいと思います」と述べた。
完成したジオラマは今月30日、12月1日に塙町役場内の塙ホールで開かれる「ふくしま鉄道博」で、8市町村の沿線自治体のジオラマをつなげて模型車両を走らせる。その後、須賀川市では会場を選び展示する考えである。