天栄村PTA連合会の教育懇談会は1日、文化の森てんえいで開かれ、齋藤寿昭会長が添田勝幸村長に村内小学校統合による村ならではの魅力ある学校づくり、部活動の地域移行に関する積極的な取り組みの2点について要望書を手渡し、意見を交わした。
PTAや学校関係者ら約20人が出席した。齋藤会長、添田村長のあいさつに続き、事務局が統合や部活動の地域移行の状況を説明した。
小学校統合は、天栄保育所が土砂災害等警戒区域に立地しているため優先的に移転を進めており、小学校、幼稚園の順に着手する。
保育所の早期移転に向け、現在は屋内運動場季楽里の西側に造成工事を進めている。建物を含めた整備は来年度までに完了し、令和8年度からの開所を目指す。
添田村長は「統合小学校は利便性に優れた安全な場所を選定していく。建設には令和4年の概算で約40億円かかる見込みとしていたが、昨今の物価高の影響で見直しが求められる。財政状況を踏まえると、補助金による財源確保が欠かせず、無理に進めることができない。早期実現を求める村民の声は十分に理解しており、できるだけ早く方向性を固め、情報発信したい」と説明し、理解を求めた。