須賀川市民有志団体「長沼・岩瀬の未来を考える会」の短編モキュメンタリー映画「GOLDEN PET BPTTLE]上映会は4日、市内外から45人が参加して長沼コミュニティセンターで開かれた。
長沼出身で東北芸術工科大学大学院修士1年の木村晃子さんが脚本・監督を務めた短編作で、勢至堂峠に不法投棄された黄金のペットボトル(尿入りペットボトル)を憂い、この問題に関心を持ってもらい解決につなげようと制作した。
上映会は大岡清一考える会長のあいさつに続いて、作品を上映し、木村さんが作品に込めた思いや課題などを解説した。
作品制作に合わせて昨年、勢至堂で回収作業を行ったところ60本を超えるペットボトルがあったと報告し、取材を通して長距離トラックドライバーの過酷な労働環境を問題提起するとともに、不法投棄問題解決に向けてペットボトルの尿を使ったヒマワリ栽培に取り組んだことも報告した。
パネルディスカッションでは木村さん、大寺正晃市長らが意見交換し、社会問題解決に向けて子どもたちも巻き込んだ活動の提案があった。
同作は26日に東京で開かれる「ACTA+ART AWAD2024」ファイナリスト11作品の一つに選ばれて上映する。
同展は廃棄物という「人や社会から不要とされたもの」を素材として使用することを条件とするアート公募展。