すかがわの魅力を発信する会が須賀川産酒造好適米「福乃香」で仕込んだ新酒の純米吟醸酒「ひやおろし 健勝祈(けんしょうき)」が完成し、発表会が10日にグランシア須賀川で開かれた。製造元である郡山市の笹の川酒造や須賀川市の内藤酒店で販売(4合瓶1815円)する。
東日本大震災からの復興と須賀川をアピールする同会が首都圏在住者らとともに、市内稲田の佐藤健一会長の田んぼで仕込んだ米を使った。
今年も首都圏在住者らが田植えと稲刈りを体験し、佐藤会長が自然環境への負荷軽減に配慮して栽培した。
前身の須賀川創生倶楽部から続く交流と活動成果が集結した日本酒で、関係者の長年の尽力を顕彰しさらなる健勝を願って命名した。ラベルには須賀川絵のぼりの鍾馗様をデザインした。
精米歩合58%の純米吟醸酒で穏やかな香りが口の中でさらにフルーティーな香りとなっていっぱいに広がる。深みあるまろやかな味わいとなっている。
発表会は大寺正晃市長、菊地大介商工会議所会頭らが同席し、佐藤会長がこれまでの経緯や苦労などを披露した。前夜に松明あかしを見学した首都圏在住者らもゲスト参加し、昼食会で「健勝祈」と料理を存分に味わった。