規格外リンゴを利用 岩瀬農業高「焼肉のたれ」完成


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    笑顔で「焼肉のたれ」をPRする生徒たち

 岩瀬農業高と佐藤・佐藤燃料(郡山市)、内池醸造(福島市)が連携して、同校の規格外リンゴを活用した「焼肉のたれ」を商品化した。発表会が8日、力農会館で開かれた。同日の同校収穫祭(会食)でも振る舞われ大好評を得た。
 同校によると令和4年度に収穫したリンゴ約3・6㌧のうち4割弱が色みの悪さやキズなどが原因で出荷できなかった。
 一部をジャムや加工品の材料として利用してきたが、生徒からは「美味しいのに」「食べられるのに」などの声が上がっており、同校産トマトを使った商品開発に携わった佐藤・佐藤燃料に協力を求めた。
 生徒と担当スタッフが「もったいない」を「美味しい」へと変化させるサステナブルの精神をもとに協議を重ねた「焼肉のたれ」のアイデアをもとに内池醸造が支援した。
 岩農焼肉のたれは焼いた肉に乗せて食べるタイプの商品で、ラベルはリンゴを中心に同校で飼育する乳牛と肉牛を可愛くデザインした。
 商品発表会は岩本日出明内池醸造常務取締役、原康弘佐藤執行役員らがあいさつし、担当した食品科学科生徒らがプロジェクト経緯などを説明した。
 生徒からは「これまで廃棄してきたリンゴが美味しい商品にできて良かった。リンゴの風味で甘さと辛みのバランスいい商品に出来ました」と笑顔でアピールした。
 焼肉のたれは460㌘入り500円。15日午後1時から同校販売会、19日正午から佐藤燃料牡丹園SSで販売を予定している。