第41回須賀川・岩瀬地方交通安全大会は28日、グランシア須賀川で開かれ、交通関係機関・団体の約80人が「須賀川・岩瀬からはじめよう 交通安全」のスローガンのもと、地域一丸となって交通事故の根絶へまい進することを誓い合った。
交通安全功労者や優良運転者らの功績をたたえ、須賀川・岩瀬地方から悲惨な交通事故を撲滅し、安全で安心な住みよい社会の実現を目指し、毎年実施している。
式典は交通事故犠牲者に対する追悼の黙とうをささげ、大会長の大木正弘地区交通安全協会長が大会の歴史や交通事故状況の変遷など振り返り「今年は交通死亡事故が4件発生し、いずれも高齢者が関与している。死亡事故以外の高齢者が関わる事故も倍増傾向にある。これからの時期は交通量の増加や交通流の変化などで重大事故の発生が懸念される。本大会を契機に交通事故防止の決意を新たにし、交通安全の輪を広げたい」とあいさつした。
川上敦署長は交通事故発生状況を説明し、「高齢者サロン等でドライブシミュレーターや危険予知トレーニングシステムなどの参加・体験型の講習を積極的に開催し、高齢者に対する指導・啓発を進める。また悪質・危険な運転者を排除するため国道4号線を中心に速度取り締まりや夜間検問も強化していく。『事故防止と交通ルール遵守』をあきらめずに繰り返し訴え、行動し続けることが交通安全にとって重要であり、今後もご協力をお願いしたい」と呼びかけた。
功労者に対する表彰伝達と表彰を行い、来賓の岩瀬地方市町村長会長の大寺正晃市長が祝辞を述べた。
大会宣言は事故のない安全・安心の須賀川・岩瀬地方実現に向け、「自らの安全は自ら守る、地域の安全は地域が守る」の安全意識による事故防止の推進、「交通安全は家庭から」を合言葉に思いやりと譲り合いの心による子どもと高齢者の事故防止など6項目を盛り込んだ内容を齋藤知子市交通安全母の会長が読み上げ、全員一致で採択した。
閉会後は祝賀会を開き、事故のない地域を目指して出席者たちが意見を交わした。