大型店舗特別査察と店頭広報 須賀川地方広域消防組合 広報大使の塩田さんも住警器呼びかけ


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    非常灯など確認する塩田さんと小針消防長
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    防火ポスター・カレンダーを配る塩田さん

 須賀川地方広域消防組合の年末大型店舗特別査察と店頭広報活動は4日、ヨークベニマル須賀川西店で行われ、万が一の際の避難経路や消火器設置状況などを確認した。活動には市内出身の大学生タレントで広報大使の塩田ちなさん(21)も参加し、来店者に住宅用火災警報器の正しい設置などを呼びかけた。
 年末年始は物品販売店舗などで普段より多くの来客が予想されるため、人命の安全確保に万全を期すことを目的に毎年実施している。
 今年は1日から25日にかけて、大型店舗、旅館やホテル、社会福祉施設、病院などの安全を確認する。
 今回の査察に先立ち小針則雄消防長が「大型店舗は年末年始にかけて普段以上の来店者が予想され、万が一に火災が発生した場合、多くの被害が出る恐れがある。そのため今回の査察を契機に消防計画の再確認など、火災予防意識を高めてほしい」とあいさつした。
 渡辺裕之マスター店長の案内で小針消防長、相樂英雄須賀川消防署長、塩田さんらが店内を巡回し、避難経路や設置された誘導灯、消火器などを注意深く観察し、安全体制が整っていることを確認した。
 査察を終え、渡辺マスター店長は「災害はいつ起こるかわからず、万が一の備えを毎日維持し続けたい」と述べた。
 合わせて消防本部と須賀川消防署員、市消防団女性班、消防組合公式キャラクターのマモタン、塩田さんが同店の入り口で防火ポスター・カレンダーを配布し、住警器の設置促進に向け、機器の電池が約10年で寿命を迎えることなど伝え、自宅での再確認を促した。
 塩田さんは「今回、査察に参加させていただいたことで、普段の買い物で避難経路などを意識していなかったことに気付きました。災害は家や学校、職場で巻き込まれることをイメージしがちですが、もっと色々なケースを考えておくことが重要だと感じました」と感想を述べた。
 なお年末年始特別警戒は29日から3日まで、各自治体や消防団などの協力を得ながら、消防車両などで防火広報を行い、火の取り扱いに注意を促す。