県中地方振興局の県中地域移住者交流会は13日、福島空港ターミナルビルで開かれ、今年9月に須賀川市に移住した落語家の玉屋柳勢さんが体験談を語った。
代表者の発表や参加者同士の座談会を通じ、地域を知るきっかけや移住者同士のつながりを深めることを目的に、17人が参加した。
柳勢さんは移住前から妻の実家がある須賀川市を度々訪れており、東京の猛暑と比較した場合の夏の過ごしやすさや、寄席のある都会以外でも落語を広めたい、自分の落語をさらに磨きたいという熱い思いから移住を決めたという。
移住においては「どこかに頼るようでは今後やっていけないだろう」などの考えのもと、国や県から支援を受けず実行に移した。
「自分が(東京と須賀川の)二拠点での活動に成功すれば、あとに続く人たちも出るかもしれない。いろんな落語家がいろんな場所で喋っていければ、もっと落語が広がっていく。そういう歴史を自分で作っていきたい」と決意を述べた。
このほか田村市で農業や農産物の加工など行う福福堂の稲福由梨さんも体験談を語った。
後半は座談会を開き、それぞれの事情や思いを明かしながら参加者同士の交流を深めていた。