県文化振興財団のバリアフリー公演「ミュージカルシアターラーニング~大切なことは目には見えない」は18日、須賀川市文化センターで開かれ、手話や字幕などを使いながら客席を巻き込んだステージを繰り広げ、支援学校の児童生徒や一般客など約430人に感動を与えた。
須賀川市の共催。同公演は障がいの有無にかかわらず、多様な価値観を持った人たちが舞台芸術の鑑賞や体験を一緒にすることで、相互理解の促進や共生社会実現の一助となることを願い、昨年に続き開かれ、市内での開催は初めて。
公演は音楽座ミュージカルが担い、サン・テグジュペリの「星の王子さま」をベースにしたオリジナルのステージを繰り広げた。
登場人物の感情を表すようなダンスや出演者たちの表情、歌唱が一つの世界観を作り上げ、子どもたちも夢中になって引き込まれている様子だった。
出演者が客席から選んだ代表者に役割を与えて舞台を盛り上げたり、客席全員と一緒に歌やダンスを行うシーンもあった。
初めてのミュージカルを楽しんだ児童は「ダンスが格好良く、一緒に体を動かして楽しかったです。こういう公演がもっと増えてほしいです」と満足した様子だった。