侵入者役を取り押さえる警察官たち
福島空港の不法侵入事案対応訓練は19日、空港保安委員会構成機関の17機関約50人が参加して行われ、車両による侵入など近年の他空港における発生事案を踏まえた内容で万が一の備えを強化した。
警察、消防、空港関係機関と連携した通報訓練・事態対処訓練を実施し、有事に対する安全確保体制の強化等を図ることを目的に毎年度実施している。
事件想定は乗用車が滑走路などのある制限区域に侵入を試み、消防警備隊員が車両を止めようとして負傷し、同隊員が空港事務所に通報したところからスタートした。
事務所では関係機関に通報して各種対応を要請、その後に駆けつけたパトカーが逃走する車両を追い詰め、警察官が刃物を持った運転手を制圧、捕捉し、不審物等がないことを点検した上で訓練を終了した。
参加者らはそれぞれに割り振られた役割を迅速に遂行し、連携体制をより強固にした。
福島空港事務所の瓦吹肇所長は「昨年は那覇空港で車両の侵入、今年も関西空港や成田空港で不審者の事案が発生しており、仮に福島空港で何かが起きても対応できるようしっかりと連携など進めていきたい」と述べた。