天栄村湯本支所の高齢者学級「湯本いきいきまなび大学」は24日、村高齢者コミュニティセンターで開かれ、eスポーツで南相馬市の高齢者たちとレースゲームを楽しんだ。
県の「eスポーツによる『ふくしま』活性化事業」を活用したもので、年齢や性別を問わず幅広い層で楽しめるeスポーツの特性を活かしながら、高齢者の生きがいづくりなどを目的に実施した。
当日は積雪の影響もあり湯本の参加者は6人のみだったが、南相馬からは約30人が参加した。
湯本いきいきまなび大学ではこれまでも小学生とのeスポーツ交流会など行ったことがあり、ゲームの操作方法を教わるとスムーズに入り込むことができていた。
レースゲームは座席に座ってハンドルやアクセル、ブレーキを模したコントローラーを操作する本格的なもので、画面上に再現された首都高を舞台に、両地区の高齢者による熱い戦いが繰り広げられた。
卓越した操作で熱戦を制した加藤修一さん(76)は「トップを追い越すのに手間取りましたが、抜いた後はアクセル全開で差を広げることができました。若い頃から車が好きだったので、この年でこんなレースが楽しめて良かったです」と若々しく語った。
会場にはこのほかにも色を合わせるパズルゲームや太鼓の演奏をするゲームもあり、湯本の参加者同士での対戦も盛り上がっていた。