お守りなどを手に年始の来社を呼びかける巫女たち
元日から能登半島地震発生と何かと自然災害が猛威を振るった令和6年も残すところあと4日。ウクライナをはじめ世界各地で紛争が継続し、シリアで独裁政権が打倒されるなど目まぐるしく情勢が変動し、世界的なエネルギー高騰などじわじわと市民生活に影響を与え続けている。
須賀川市では16年ぶりに新市長が誕生し、新生須賀川へと新たな一歩を市民とともに踏み出した。釈迦堂川花火大会や松明あかし、オランダ祭り、二岐山開きなど三市町村ともにイベントを開き、コロナ禍前に近いにぎわいを取り戻した。
一方でコロナやインフルエンザの流行はまだまだ油断できる状況になく、今月は学級閉鎖などの措置がとられるなどしている。
来年の干支「巳」(み)はヘビを意味する。ヘビは脱皮を繰り返して成長することから金運や幸運を招くと考えられ、抜け殻を財布に入れてお守り代わりにする民間風習もある。
須賀川・岩瀬地方の各神社では新しい年の始まりを祝い、元日・元旦祭をにぎにぎしく行う。管内の主な寺社の催しなどを紹介する。
◇神炊館神社(諏訪町)=神社古来の神事に基づき奉製し、神殿のお参り所前に設置された新春招福・除災延命の「神炊館(おたきや)の輪」を来年も設置する。初詣札を配布するほか、元旦祭は元日午前0時から商売繁盛、家内安全、諸願成就、学校合格などを祈願する「元朝祈とう」と「新年祈とう」を斎行、神楽殿では南京玉すだれやお神楽、巫女舞などを奉奏する。1日夜から時間で色が変化するライトアップで社殿を照らす。授与所では干支「巳」のお守りや縁起物、人気のウルトラマンやサンリオお守り、月替り御朱印(数量限定)などを頒布、厄除けなどの祈祷予約を受け付けており、不在祈とうも行う。
三が日限定で太田メディカルクリニックとサンキュー薬局の駐車場を参拝用に利用できる。
どんと焼きは7日午後4時から行う。
◇御嶽山神社(大町)=午前0時から家内安全、商売繁盛、厄除け、1年間の無事を祈願する元旦祭、祈願後に浦安の舞を奉納する。参拝者の先着300人に福モチを進呈。御守所で御守、御神札、縁起物などを授与する。
◇滑川神社(宮の杜)=31日午後11時から除夜祭、1日午前0時から初詣・元朝参り(氏子総代会による甘酒の振る舞い)、午前11時半から歳旦祭(除夜祭とともに社殿外から観覧可)。禰宜がデザインし、消しゴムはんこ作家が作成した月替りの1月新作御朱印(巳柄)、初詣新作切り絵柄もお披露目、花手水の正月バージョンも展示する。
◇鎌足神社(中宿)=午前0時から元旦祭を催す。1家族1本限定で参拝者に金の幣束を300本限定で進呈。福モチや福ミカンも配布する。境内に茅の輪を飾り付ける。
◇鹿嶋神社(鏡石町鹿島)=元旦午前0時から年度安全、商売繁盛、諸願成就の新年特別祈願を行う。版画家西村沙由里さんの「巳」年大型絵馬を公開。西村さんと金子美早紀さんのイラスト入りオリジナル絵馬3種類(飾り付け用足付新作あり)各100個限定販売。露天商も出店。午前9時に元旦祭を行う。