なりすまし詐欺未然防止で感謝状 東邦銀行須賀川東・須賀川支店


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    感謝状を受けた佐藤さん(中央)、飯沼さん(右2)ら

 須賀川署は9日、なりすまし詐欺未然防止功労者に対する感謝状贈呈式を同署で行い、顧客に寄り添った対応で被害を防いだ東邦銀行須賀川東支店(駒木根智之支店長)と須賀川支店(佐野祐基支店長)の功績に感謝を伝えた。
 昨年末に市内で相次いだNTT職員を名乗る不審電話から始まる詐欺被害を防いだ。手口としては、その後に警察や検事を名乗る不審者から「口座が不正利用されている」などと脅され、数日間にわたるやりとりで信用させ、金を振り込ませるもの。
 須賀川東支店では昨年12月20日、来店した70代女性が窓口対応していた佐藤奏子さんに「50万円を引き落としたい」などと相談した。生活費には多すぎる額で不審に思った佐藤さんが事情を尋ね、詐欺の疑いが強まったため、上司を通じて須賀川署に通報した。佐藤さんは「未然に防げて良かったです。これからもお客様に寄り添った対応をしていきたいです」と語った。
 須賀川支店では同月23日、70代男性が現金1000万円を引き落とそうと来店した。ロビーで案内をしていた飯沼文恵さんが男性の話を聞いて不審に思い、上司を通じて須賀川署に通報した。飯沼さんは「これからも、なりすまし詐欺を常に心に留めて丁寧に対応していきたいです」と述べた。
 駒木根、佐野両支店長は、警察からのポリスメールや注意喚起の文章、なりすまし詐欺未然防止の好事例などを支店内で共有して職員の教育にあたっており、「今後もお客様が安心して預けられる銀行、大切な財産を守れる銀行であり続けるため、警察と連携を密にして対応していきたいです」と語った。
 川上敦署長は「今後もご協力をお願いします」と感謝を伝えた。