パスに切り込みを入れてもらう市民たち 思い思いの絵や文字を描く参加者たち
須賀川駅東西自由連絡通路の開通記念イベントは25日、須賀川駅前有志の会の運営、新栄町町内会の協力で行われ、多くの市民がかけがえのない思い出をつくった。
市の須賀川駅周辺賑わい創出事業の一環で、東京芸術大版画研究室の監修。
記念品「あかりのみちPASS」は名刺サイズのカードに須賀川駅らしいデザインと日付、通し番号が記されたものを、1000人に配布した。
東口でパスを受け取った参加者たちを西口付近で出迎えたのは駅コミュニティプラザに務める蕪木勇雄元須賀川駅長と元駅員ら。改札鋏を手に来場者のパスに次々と切り込みを入れ、この日だけの記念品に仕上げを施した。蕪木元駅長は「切符切りをするのは約40年ぶりですが、こんなふうにイベントに関われるなんて夢のようです。ぜひこの完成をきっかけに、活気ある駅前になってほしいです」と感慨深げに語った。
西口ではアートイベント「ART×1104」が行われ、参加者がチョークやペンキを使って思い思いの絵や言葉など描いた。
8歳の娘とともに参加した西山寺町の40代女性は「娘が高校生になり駅を使うようになったとき、今日のことを思い出してくれたら良いですね」と、夢中になってボータンなど描く我が子に優しい眼差しを向けていた。
舗装前の砂利やアスファルトの上には花火や電車、キャラクター、自分の名前などのほか、「須賀川最高」「おめでとう」などのメッセージも並んだ。
アートはしばらく残した後、この上に舗装される。