ランニングドリルを実践する参加者たち
須賀川市スポーツ振興協会のランニングクリニックは25日、中央体育館と並木町運動場で行われ、ⅢF代表でトップアスリートの田母神一喜選手が自己ベスト更新のために取り組むべきことを理路整然と伝え実践した。
市内の競技力向上などを目的とした企画。
田母神選手は学法石川高で相澤晃選手や阿部弘輝選手らと切磋琢磨し、現在も昨年10月の日体大競技会800㍍でも日本選手権の標準記録を突破するなど国内トップレベルのアスリートとして活躍する。
当日は中長距離のアスリートを志す中高生22人が参加した。
田母神選手はタイムを伸ばすための3つの要素として「VO2MAX(最大酸素摂取量)」「ランニングエコノミー」「LT値(乳酸性作業閾値)」を説明した上で、「これらの要素もタイムに直結する要素の7割でしかなく、残り3割はまだわかっていない。陸上にはまだまだ正解のないことが多く、絶対はない。今日教わったことも考え方の一つとして、自分の中に落とし込んでほしい」と伝えた。
参加者らは説明を自分の中でかみ砕きながら理解に励み、よりタイムを向上させるためのヒントをつかんでいた。
後半はジョグや基礎ドリル、動的ストレッチ、ランニングドリルを行い、それぞれの筋肉を意識した動きの感覚を捉え、グラウンドで20分間それぞれのペースで走った。