渡辺家蔵など防火体制確認 須賀川市の文化財防火デー


  • 画像
    東蔵の防災体制を視察する署員たち
  • 画像
    水消火器を使って初期消火訓練する渡辺さん

 須賀川市の文化財消火訓練と防火診断査察は27日、梅田地内の渡辺家住宅東蔵・北蔵・南蔵(国指定登録文化財)、同地内の長命寺観音堂の鰐口(市指定)と柱田地内の照光寺六角堂の厨子(同)で行われ、先人が遺した貴重な文化遺産を災害などから守るための体制強化を図った。
 昭和24年に発生した法隆寺金堂火災を受けて、文化庁が焼損した26日を「文化財防火デー」に定め、消防庁や各自治体と連携して全国で文化財防火運動を展開している。
 須賀川市と須賀川地方広域消防本部は毎年26日を中心に、文化財管理者・所有者の協力を得て、防火材診断査察を行っている。
 渡辺家住宅では所有者の渡辺健一郎さんが協力し、須賀川消防署長沼分署員の指導を受けながら、火災発生を想定した通報訓練と水消火器を使った初期消火を訓練した。
 渡辺さん、消防署員、市文化振興課職員らが南・東・北の順番で蔵の内外を入念に確認し、消火器の設置や防火体制の整備状況などを確かめ、万が一に備えた防災意識を高め合った。
 なお鏡石町でも28日に町内8カ所で行った。

とっておき情報募集