須賀川市模擬議会で中学生議員10人が登壇 学校や地域を良くするために


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    学校の代表として質問を投げかける生徒たち

 須賀川市の中学生による模擬議会は30日、各校を代表する議員役の10人が登壇し、学校や地域をより良くするために考えた質問を執行部に投げかけ、大寺正晃市長や永瀬功一教育長、担当部長らが丁寧に答弁した。
 中学校・義務教育学校の生徒会役員24人が議員として出席し、各校1人が質問と再質問で市政を質した。
 質問・答弁の概要は次の通り。
 【三浦香愛さん】(須一)
 tette等のイベント広報を質問した。市は関係団体等と連携しながら市ホームページやSNSなどを活用し、イラストや写真を用いた効果的な方法を選んで周知している。三浦さんは過去のイベントの様子や感想などを活用した周知を提案した。
 【新井田結茉さん】(須二)
 上人壇廃寺跡の周知や今後の整備を質問した。市は現在、同史跡の公園化へ整備基本設計の策定を進めている。当時の遺構の状態や地形を活かしながら、園路やイベント広場を整備したい考えであり、歴史を学ぶガイダンス施設の設置も検討する。
 【野川穣仁さん】(須三)
 地球温暖化防止に向けた市の環境問題に対する取り組み等を質した。市は公共施設21カ所で476㌔㍗の太陽光発電設備を設置している。ESD環境教育や給食の野菜くず・食べ残しの堆肥化などにも取り組み、4月からはプラスチック資源の分別回収を始める。
 【今井将志さん】(西袋)
 市内老人ホームの受け入れ状況や介護職のなり手確保の対策を質問した。現在、市内の特養は8施設541人、グループホームは8施設140人を受け入れている。市第9次介護保険事業計画事業計画に基づきグループホーム1施設、看護小規模多機能型居宅介護1施設の整備を予定している。
 【佐久間なつ希さん】(小塩江)
 市内自転車利用者のヘルメット着用率や対策を質問した。市は着用率を須賀川署に確認したところ10%未満と思われるとの回答があった。同署や関係団体と連携して各季の運動で着用を呼びかけており、今後も市民全体に正しいルールなどを啓発していく。
 【田中歩さん】(仁井田)
 地域おこし協力隊の成果や市の魅力発信を質した。市内にはこれまで4人の隊員が観光や移住・定住促進などの情報発信を行ってきた。現在は1人が市のPRや移住希望者へのサポートなどに取り組んでいる。
 【関根駿さん】(大東)
 ふるさと納税で得たお金の用途や成果などを質した。市は昨年度、ふるさと納税で得た約7800万円を各事業に活用し、学力向上事業で学校教育アドバイザーを派遣したり、学校図書館教育推進事業で図書を購入するなど教育環境の充実にも使った。
 【大河原優綾さん】(長沼)
 長沼まつり終了後の地域が一体となって楽しめるイベントとして音楽フェスを提案した。地域の活性化は行政、地域住民、関係事業者など全ての人が支え合い協働して活動することが重要であり、地域に根ざしたイベントについて、同企画も含めて様々な視点から検討していくと応えた。
 【松岡悠隼さん】(岩瀬)
 いわせ悠久の里が合宿所を含む複合施設に整備された場合に、周辺道路は整備・拡幅されるかを質問した。市では現在、それらの整備・拡幅を計画していないが、利用者が大幅に増加した場合は検討する。
 【溝口陽叶さん】(稲田)
 各学校の予算配当の仕組みや昨年度の備品更新実績など質問した。学校規模に応じて配当する学校配当予算と、学校の管理に係る教育委員会が執行する予算がある。昨年度は机148台、椅子154脚、楽器など63件を更新した。

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