実験データや考察を披露 須賀川桐陽高数理科学科の発表会


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    研究成果を堂々と発表する生徒たち

 須賀川桐陽高の数理科学科課題研究発表会は30日、2年生31人が6班に分かれ、有孔ボードの有効性や生分解性プラスチックの土壌分解など、様々なテーマで挑んだ実験データや考察を披露した。
 自然科学に関する課題を自ら設定し、計画を立てて問題を解決する活動と、成果の発表を通し、知識・技術の深化や総合化、問題解決能力、主体的な学習の態度、プレゼンテーション能力などを身につけるため、毎年同科の2年生が実施している。
 指導助言者として福島大共生システム理工学類の中川和重准教授、同大食農学類の高田大輔准教授を迎えた。
 また同科1年生約30人が聴講した。
 各班は「四色定理」「身近なもので作成する電池の可能性」など身の回りの疑問や先輩の発表からヒントを得た上で考えた題材を設定し、計画的に研究を進めてきた。
 このうち2班は「陳皮由来のビタミンCおよび茶葉由来のカテキンの塩素除去効果」をテーマに設定した。プールの消毒に使う塩素による環境への影響を軽減するための研究で、仮説をもとに実験を重ね、カテキンの方がより塩素を除去できること、抽出回数が2回目までの茶葉が塩素除去に効果的であることなどの結論を導いた。
 発表終了後は生徒同士で疑問点などぶつけ合い、より質の高い研究に向けて経験を積んでいた。