特撮文化の魅力を聖地から発信 自主制作の怪獣映画上映 田口監督らのトークショー


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    「エスターガ」を紹介する特撮塾生
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    会場に展示された特撮資料
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    「ウルトラマンX」の撮影現場など語る田口監督たち

 「特撮文化デー」は1、2の両日にtetteで開かれ、初日は須賀川市主催の「全国自主怪獣映画選手権須賀川大会」、2日目は特撮文化推進事業実行委員会の「田口清隆セレクション~すかがわ大怪獣まつり2025」で、特撮の聖地須賀川に市内外のファンが集まった。
 すかがわ特撮塾長で現代特撮の第一線で活動し続ける田口清隆監督と同塾講師で映像コーディネーターの島崎淳さんらの協力で、特撮文化の魅力周知を目的にしたイベント。
 全国自主怪獣映画選手権は全国のアマチュア監督らが自主制作した怪獣映画16作品が集まり、制作陣らも出演して各作品の工夫や苦労など撮影秘話を明かした。
 昨年度のすかがわ特撮塾2期生制作の「エスターガ愛と命と怪獣と」を特別上映したほか、1期生の近内翔太さん(須賀川創英館高1年)が特撮アーカイブセンターで制作した「福島県獣と対談」も16作品の一つとして注目を集めた。
 観覧者の挙手によって審査し、須賀川大会優勝は三輪ココロ監督の「アオイロの怪獣」が選ばれ、田口監督謹製の金の電柱トロフィーを授与した。
 またコロナ禍で見合わせていた東京大会の5月再開と作品募集が全国に先駆けて発表された。
 2日の大怪獣まつりは約120人が来場し、午前は田口監督がメガホンをとった「ウルトラマンX」シリーズから第1話と第2話、別府短編映画製作実行委員会制作の「大怪獣ブゴン」を上映し、午後は田口監督、俳優の高橋健介さんと坂ノ上茜さんを迎えたトークショーを開いた。
 高橋さんと坂ノ上さんは「ウルトラマンX」の主役とヒロイン役で共演しており、田口監督とともに撮影現場の思い出やウルトラマン作品への思いなどを語り合った。
 なお特撮文化デーに合わせて、たいまつホール外には須賀川大会出場作品の特撮資料や撮影コーナー、怪獣なりきりコーナー、撮影現場を再現したジオラマコーナーなども設置され、大人から子どもまで特撮ファン大満足の2日間を過ごした。
 須賀川大会審査結果は次の通り。
 ▽優勝=「アオイロの怪獣」(三輪ココロ監督)▽準優勝=「さらばケンスケマン」(湯浅宏太監督)▽田口清隆賞=「パワー・オブ・ラヴ!」(飯田龍蔵監督)▽井上泰幸賞=「ヒロト・フタバVSバリギュラー」(岩村高志監督)▽須賀川賞=「アンラッキーボーイの逆襲」(大分舞鶴高校放送部制作)

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