長沼出身の木村晃子さん 黄金のひまわり畑構想など今後の展望を市長に報告


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    「黄金のひまわりプロジェクト」活動を報告

 長沼・岩瀬の未来を考える会メンバーで東北芸術工科大学院修士1年の木村晃子さんは5日、市役所で大寺正晃市長にACTA+ ART AWARD(アクタプラスアートアワード)2024準グランプリ受賞と、地元長沼を拠点にした今後の活動について展望を報告した。
 勢至堂峠(国道294号)は長年、長距離ドライバーが路肩に不法投棄する尿入りペットボトル(別称・黄金ペット)が問題となっている。
 木村さんはふるさとの危機を憂慮し、問題提起と認知度向上、解決を呼びかけるため、在学中のアート実践として短編モキュメンタリー映画「黄金のペットボトル」を制作、同アワードに出品し高評価を得た。
 木村さんは考える会の協力を得て、地元などでの映画上映会を開いた。また各分野の専門家から得た知見を参考に、勢至堂から回収した黄金ペットの中身を液体肥料にし、地元の遊休農地でひまわり畑を作る「黄金のひまわりプロジェクト」を始動した。昨年は液体肥料の効能を確かめる実証実験に取り組み、成果が得られた。
 今年は問題のさらなる認知度向上と、解決方法を多様な人と考えるアートの実践に挑む。黄金ペットへの嫌悪感をアートで昇華させるため映像・インスタレーションを予定し、さらにこども園・小学校の環境教育の一環として、子どもたちがひまわり畑の世話に関われる取り組みも行う。
 「黄金のひまわりプロジェクト」は5月に藤沼湖で開催予定の福島DC関連イベントに出展しアピールするほか、すかがわ軒先市への出店も計画している。
 報告を受けた大寺市長は取り組みを高く評価し、須賀川市としても活動に協力し芸術・文化振興を図っていきたいとした。

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