「障がいが障害にならない未来」へ 歌とトークで勇気づける ふくにじミュージックツアー


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    優しい音楽を届けるつじむらさんたち

 すかがわ地方基幹相談支援センターの「障がい当事者ピア活動~ふくにじミュージックツアー~」は10日、tetteたいまつホールで開かれ、シンガーソングライターつじむらゆみこさんの歌声や、障がい者ピアサポーターのふくとんぼさんによる当事者としての体験談などで来場者約120人を勇気づけた。
 ふくとんぼさんはADHD(注意欠如・多動症)と双極性障がいを抱えながらも「障がいが障害にならない未来」の実現を目指して情報発信などに取り組んでいる。活動に共感したつじむらさん、動画クリエイターの丸亀耕平さんの3人で、昨年から「ふくにじ」というイベントを県内で催している。
 ふくとんぼさんは19歳の頃、自宅に引きこもっていた経験を振り返り「あの頃は自分自身をあきらめていましたが、こうして多くの人の前で話をできて、まるで夢のようです。活動を続ける中で仲間もどんどん増えており、この『つながり』を大切にしながら、もっと大きくしていきたいです」と述べた。
 つじむらさんも質問を投げかけたり、活動への共感を言葉にしたほか、マジックアワーなどオリジナル曲を佐藤正彦さんのギターとともに歌い上げ、来場者の心を癒やした。
 イベント冒頭では白鳩保育園の園児らが来賓の大寺正晃市長、深谷勝仁市議、ボータンと一緒に「ボータン体操」など披露し、会場を盛り上げた。

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