新しいツーリズム商品開発へ意見交換
須賀川商工会議所、市内の旅行業者、公共機関などで構成する「震災まちなか復興&特撮ツーリズム推進協議会」の第1回関係者会議は12日に約10人が出席して商工会館で開かれた。tetteなど震災復興関連施設や特撮文化をテーマにした須賀川ならではの地域資源を活かした視察旅行商品を開発し、視察先として全国515商工会議所に売り込み、地域活性化を図る。
年間60万人が訪れるtetteを中核とした「中心市街地の再生・活性化」をはじめ、少子化を見据えた「公共施設の複合化」、特撮アーカイブセンターやウルトラマンモニュメントなど「特撮・ウルトラマンを活かしたまちづくり」、翠ケ丘公園憩いの広場を再開発した「県内初のPark―PFI」など様々な切り口での企画提案を構想している。
事業は商工会議所が須賀川に特化した旅行プランを考案販売する合同会社ふっくらに委託し、各施設との調整や行程作成、宿泊先・飲食店・交通手段斡旋などを手がける。3月に商品を開発し、6月からの視察研修受け入れを目指していく。
関係者会議で佐久間貴士商工会議所専務理事は「地域に今あるものを活かす、大きな合意形成よりも小さな協力の輪、やれる人でやれるところからまず実行、をモットーにしたこれまでの取り組みを紹介し、須賀川に来られた方々に市内で飲食、宿泊していただき、さらにお土産も買っていただいて地域経済の活性化につなげたい」とあいさつした。
現在想定されている設定コース、見学概要は次の通り。
▽tette=震災復興のシンボル、中心市街地再生・活性化の拠点・中核施設、公共施設の複合化(中央図書館、屋内遊び場、公民館機能など)
▽まちなか街並み散策=ウルトラヒーロー・怪獣モニュメント、観光物産館flatto、SHOT M78(円谷英二監督の生家)
▽市役所庁舎=ウルトラの父モニュメント、市庁舎ウルトラ展望台
▽南部地区街並み散策=結の辻・俳句軒行灯
▽風流のはじめ館=松尾芭蕉や須賀川の俳人の資料など
▽翠ケ丘公園Park―PFIカフェ&温浴施設=県内初のPark―PFI
▽特撮アーカイブセンター=特撮に関する貴重な資料の収集、保存、修復、展示