田善賞、最優秀賞、優秀賞の受賞者たち 入賞作品を前に笑顔で記念撮影
須賀川商工会議所青年部の第35回田善顕彰版画展表彰式は16日、tetteで行われ、最高賞の田善賞はじめ最優秀賞、優秀賞の小中学生22人に賞状と副賞を授与した(受賞者は1月30日付で既報)。版画展は22日まで同所開かれ、入選作品が学校ごとに展示されている。
須賀川出身で江戸時代を代表する銅版画家亜欧堂田善の偉業を顕彰し、版画技術向上を目指すため、平成元年から市内小中学校を通して作品を募集し、今年度は2290点(小学生1609点、中学生681点)の応募があった。
表彰式で堀江俊介青年部会長は「今年は展示会場に版画体験コーナーを設けました。多くの皆さんに作品を見ていただき版画と親しんでもらえたらと思います」とあいさつし、来賓の大寺正晃市長が祝辞を述べた。
審査員代表の青年部OB会の深谷勝俊さんが審査員長の深谷滉須賀川美術協会長の講評を代読した。田善賞の2作品について遠藤紫苑さん(須賀川一小4年)の「おはしがとまらない!」は「木版画にも関らず豊かな表情で、見る人も食事をしたくなるような気持ちにさせてくれる」、岩崎倫佳さん(須賀川三中2年)の「彩る思い出」は「シュールなイメージを表現し、ドライポイントで身近な絵の具やペンを魅力的な作品に仕上げた」と絶賛した。
田善賞作品は金属プレートに印刷して受賞者に寄贈されるほか、市立博物館にも保管される。秋に東京で予定のCWAJ版画展でも展示され2人も招待される。
版画展会場には多くの市民らが子どもたちの作品をひと目見ようと来場し、受賞者が家族と一緒に記念撮影する姿が多くみられた。
35回を記念して来場者も亜欧堂田善が手がけた銅版画に挑戦できる、摺り体験コーナーも設けられ注目を集めた。