須賀川市仲の町の久保木畳店(畳ビレッジ)は16日、ペルーやドミニカ共和国で活躍する日系の食品関連ビジネスリーダー8人の視察を受け入れ、参加者らが日本の畳文化に高い関心を示した。
国際協力機構(JICA)による風評被害払拭を目指したビジネス交流会の一環。訪日団は12日から16日まで県内各地で交流イベントや東日本大震災・原子力災害伝承館などの見学、酒蔵をはじめとする食品の生産・加工現場の視察などを行い、県内の現状に理解を深めた。
久保木畳店では久保木史朗社長が畳の特徴や畳文化を後世につなぐための同社の取り組みなどを紹介した。
参加者らは畳の実物を手で触れたりしながら、畳の良さを実感している様子だった。
ドミニカ共和国に生まれ育ち、父と日本食レストランを経営する日系2世の立山秀吉さん(33)は、幼い頃に習った空手で親しんでいた畳の温もりを思い出したという。「久保木畳店の取り組みはとても面白い。自分の店でも畳コースターなどを使い、日本の伝統継承に役立てられたら」と述べていた。