JA夢みなみ水田農業振興大会 令和7年産米は集荷目標50万俵 第4次3カ年経営計画の初年度


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    水田農業振興大会であいさつする佐々木組合長

 JA夢みなみの水田農業振興大会は20日、白河市の営農経済本店で開かれた。関係者約140人が出席し、新年度は米の価格安定化につなげ、非主食用米など水田活用米穀へ臨機応変に取り組み、管内水稲作付面積の維持・拡大を図ることなど確認した。令和7年産米の集荷目標は50万とした。
 大会は農家組合員と役職員が一堂に会して意思の統一を図り、国、県、各市町村、関係機関との連携を強化、JA管内の農業の再生に向けた取り組みと安定した生産・供給体制の構築、農家所得向上を図ることが目的。
 第8回JA夢みなみ「うまい米コンテスト」の表彰もあわせて行った(受賞者は2月17日付の紙面で既報)。
 佐々木一成組合長が「うまい米コンテストには121点の応募がありました。農業を取り巻く環境は高齢化、後継者不足、燃料や肥料などの高騰、自然災害など厳しい状況が続いています。令和7年産米は第4次中期3カ年経営計画の初年度ですが、計画達成に向け地域に根ざした事業を展開し、全量集荷対策として多収性品種、契約栽培の拡大などに取り組み、所得の向上に努めます。(茨城県で)米・食味分析鑑定コンクール国際大会が12月にあります。良質の米作りに取り組んでください」とあいさつした。
 来賓の松井章房東北農政局県拠点地方参事官、廣田雅幸県中農林事務所長、大寺正晃市長らが祝辞を述べた。
 山川太志東北農政局県拠点総括農政業務管理官が令和7年産米に向けた水田農業について説明した。
 令和7年産米取り組み事項と支店別集荷計画の重点事項は全量集荷対策、生産販売強化、農産物検査、各部署連携による安全・安心への取り組みを掲げ、事業計画達成に向けて集荷目標は、すかがわ地区22万9500俵、しらかわ地区18万1800俵、いしかわ地区8万8700俵とし、計50万俵と報告された。
 また「弁当・おにぎりの進化と米調達の変化」と題して、住友化学アグロ事業部の田中伸幸リーダーとセブンイレブン・ジャパン商品本部の渋谷克彦チーフが説明した。
 水田農業振興大会は「需要に応じた米づくに取り組み、所得向上に努めよう」「高品質な米を生産し、『選ばれる産地』を目指そう」「多収性品種への作付転換を推進し、10㌃当たりの所得向上に取り組もう」を決議した。

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