保育所の完成予想図 クワ入れをする添田村長
天栄村が役場西側の下松本地内に整備する天栄保育所の新築工事安全祈願祭は20日、関係者約20人が出席して行われ、子育て支援の新たな拠点として令和8年度の開所を迎えられるよう祈りをささげた。
牧之内地内にある現在の天栄保育所は平成15年の開所から32年を迎え、老朽化が進んでいる。また土砂災害等警戒区域に立地していることから、早期の移転が求められてきた。
新保育所は保育士や検討委員会、保護者の意見を取り入れながら、機能的なレイアウトに配慮し、県産材をふんだんに活用し、木の温かみがある中で子どもたちが自由に生き生きと遊べる安全性の高い施設として県建築設計協同組合が設計した。
施工は白河市の兼子組が工事費8億2500万円で請け負う。
建物は木造平屋建てで延べ床面積は1427・88平方㍍。
遊具室やテラスのほか、0歳、1歳、2歳の各保育室と午睡室、身支度コーナーや沐浴室も備える。
また子育て支援室や病児保育室もあり、子育て世帯にとって力強いサポート施設となる。
工期は12月までだが、その後に準備期間を経て、令和8年度に開所する見込み。
安全祈願祭は添田勝幸村長、県建築設計協同組合の鈴木宏幸代表理事、兼子組の兼子聡社長がクワ入れの儀を行い、代表者らが玉串をささげ、工事の安全を祈った。
添田村長は「本施設が村の子育て支援の拠点となり、地域全体で子育てできる環境を整えていく」、兼子社長は「子どもたちが健やかに通える、保護者の皆さんが安心して預けられる施設となるよう、安全第一に工事を進めていく」とそれぞれ述べた。