須賀川市横田の護真寺から県指定重要文化財「木造宝冠釈迦如来坐像」がなくなっていたことが分かった。地元住民が4日午前、坐像が入っているはずの金庫が空になっていることに気づいた。
坐像は鎌倉時代の作で高さ43・2㌢。ヒノキ材、寄せ木造り、玉眼、彩色の小像で金属製の宝冠、瓔珞(ようらく)を付けている。
14年前の東日本大震災で一部損傷したが、10年ほど前に修繕した。
同寺は境内のシダレザクラが桜名所として親しまれており、4月上中旬に行うながぬまサクラ紀行スタンプラリーでも不定期で坐像を一般公開していた。
「坐像」無事発見か 護真寺の県重要文化財
4日に紛失が確認された須賀川市横田の護真寺所蔵の県指定重要文化財「木造宝冠釈迦如来坐像」が盗難被害品として警察に押収されている可能性が高いことが関係者への取材で分かった。
三春町や二本松市で仏像を中心に窃盗したとみられる容疑者を田村署が逮捕し、同署の依頼を受けて7日に市文化振興課職員が坐像の確認をする。