「強盗には冷静な対応を」 けんしん須賀川支店 模擬訓練で防犯体制強化


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    強盗役に対応する職員たち

 県商工信用組合須賀川支店(けんしん須賀川支店)の強盗模擬訓練は5日に行われ、須賀川署員が扮する強盗役に脅されながらも職員らが冷静に対応し、防犯体制を強化した。
 訓練は同支店職員と須賀川署員のほか、組合他支店の職員など計約50人が参加した。
 強盗役の2人は目出し帽やフードを被り、マスク姿で入店し、待合スペースにいた客役を人質に取ってナイフを突きつけながら現金を要求した。
 職員らは見つからないように非常用通報ボタンを押しつつ、むやみに刺激しないよう冷静な対応を続け、バッグに入った現金を渡した。
 強盗役が逃走を図ると複数の職員が後を追い、車両に目印となるカラーボールを投げつけ、ナンバーや逃走方向などを確認した。
 通報で駆けつけた警察官に犯人の服装や特徴、犯行の流れなどを説明し、訓練は終了した。
 対応にあたった職員は「事前にシミュレーションしていたが、犯人役と対峙すると緊張してうまく言葉が出なかった」「訓練を機に改めてそれぞれの役割を確認したい」などの感想を述べた。
 署員からは「冷静に落ち着いて対応できていた。犯人が行動した場所は重要な手がかりとなるため、できる限り保存してほしい」などと振り返ったほか、数日前に下見として来店したことを明かし、職員らを驚かせていた。
 このほか日本防災通信協会県支部の村上祐司支部長らが講評し、職員の防犯意識を高めた。

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