迫力のガンキリュウVSヨロイガー
「すかがわ特撮体験ツアー」は8、9の両日、ながぬまラボで怪獣大激突撮影や着ぐるみ試着などを体験し、参加者らが特撮の聖地須賀川のポテンシャルを存分にたん能した。
関東圏を中心に遠くは福岡から24組76人が申し込み、小学高学年から60代まで幅広い年代の特撮ファンが集結した。
特撮文化の継承などを目的に市内中高生を対象とするすかがわ特撮塾が3年前から活動しているが、全国から特撮制作体験を希望する多くの声が寄せられ、今回のツアーが企画された。
特撮塾塾長で現代特撮の第一線で活躍する田口清隆監督(ウルトラマンZなど)をはじめプロのスタッフらを講師に迎え、特撮アーカイブセンターが協力した。
参加者らはスタッフの指導を受けながら、センター所蔵のミニチュアなどを街並みに見立てて配置し、特撮塾生考案のヨロイガー、自主制作怪獣映画に登場したガンキリュウなどの着ぐるみも出演して迫力の対峙シーンなどを撮影体験した。
建物の破壊により立ち上る砂煙やスモーク、怪獣の細かな表情などをより効果的に画面に収めるための撮影技術などアドバイスを受け、スマホなどを使ったオリジナル怪獣映像の収録を楽しんでいた。
また全国各地で活動する動物型怪獣「ロベルくん」、特撮カフェバーぷらんキャラクター「ゾノコロン」、ドラゴン型怪獣「ジクラッド」、郡山のご当地ヒーロー「ダバイザー」のスーツ持ち込みもあり、参加者たちの特撮愛が熱く感じられる両日となった。
ながぬまラボは須賀川特撮塾の撮影会場として利用されたほか、大河ドラマ「いだてん」、映画「カミノフデ」「温泉シャーク」などの撮影舞台になり、近年コアな特撮ファンから注目を集めている。