雲水峰大橋上部工10月完了予定 小作田橋は新年度着工 阿武隈川緊急治水プロジェクト


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    上部工の整備が進む雲水峰大橋

 令和元年東日本台風で深刻な越水被害があった須賀川市の雲水峰大橋と小作田橋は現在、新橋架け替え工事が進められ、令和10年度完成に向けて順調に進捗している。
 増水した水面よりも堤防が低かったため、橋から越水し川に接続する小作田や浜尾地区などに浸水被害をもたらした。現在進めている阿武隈川緊急治水対策プロジェクトで堤防かさ上げに伴い両橋を架け替える。
 ともに上流側へ雲水峰大橋は約60㍍、小作田橋は約25㍍移動し、現道との接続道路も合わせて整備する。
 新しい雲水峰大橋は現状よりも車道側2㍍広がり歩道も整備する。現在は橋上部工を建設中で今年10月完了を予定している。新橋本体工事は令和8年頃の完了が見込まれるが、現橋や現道の撤去、接続道整備なども含めて供用開始時期は未定。
 小作田橋は車道幅が現状通りだが歩道を整備する。これまで接続道整備と橋脚設置工事を施工しており、現在は右岸側2カ所の橋脚を建設、橋上部工整備は新年度から着工する。
 両橋ともに新しい名称は未定で、供用開始までに地元住民からの声を聴く。ともに6月から10月にかけての出水期は工事が見合わせられるため、進捗については一部不確かな状況も見込まれるが、プロジェクトが完了する令和10年度中の竣工を予定している。