アフガンにランドセル発送 稲田学園の6年生が準備作業 「みんな友だちだよ」と英語の手紙も


  • 画像
    内側まで丁寧に拭く児童たち

 稲田学園6年生32人は18日、今月で使用しなくなる自分たちのランドセルをアフガニスタンに送るため、拭き掃除や箱詰めなど発送準備を行った。
 同校は令和3年度から総合的な学習「いなだスタディ」の一環として、子どもたちが考え、実行する海外支援活動を展開している。
 ランドセルは国内の支援団体を経由して現地に送るが、支援団体への送料を自分たちの手で捻出するため、学校敷地内でトマトを栽培し、ドライトマトに加工して販売し、12万円の益金を得た。栽培・加工は地元企業ジェイラップの全面協力を得た。
 児童たちは6年間の思い出が染み込んだランドセルを丁寧に磨き、「ランドセルは海をこえて」と書いた段ボールに詰め込んだ。支援団体への発送は28日を予定している。
 折り鶴で飾った手紙には「みんな友だちだよ」というメッセージを英語で書いた。また文房具も一緒に送る。
 参加した斎藤優妃さんと関口柑夏さんは「事前にアフガニスタンをパソコンで調べ、紛争が続き学校に通えない子もいると知りました。送るランドセルを大事に使って、勉強を楽しんでほしいです」と語った。
 活動を見守ってきたジェイラップの伊藤美恵さんは「さみしい気持ちもあると思いますが、素晴らしいことをしていると自信を持ってほしいです」と児童たちに伝えた。