卒業前に鯉の池を清掃する6年生たち
小学校の卒業式を翌日に控えた20日、須賀川一小の6年生4人は早朝に学校に集まり、毎日エサをあげてきた鯉を飼育する池を清掃し、ともに成長してきた「仲間」たちに別れを告げた。
池は東日本大震災被災後に校舎を新しくした際に整備し、その後にOBらが錦鯉などを寄贈し、現在は6匹ほどが飼育されている。
清掃に参加した黒田瑛介さん、久賀丈逞さん、白澤諒さん、吉田陽真さんは委員会などの仕事としてではなく自主的に世話を名乗り出て、毎朝エサをあげたり、ゴミが浮いていれば取り除くなど、学校生活をともに過ごす「仲間」として生き物たちに接してきた。
清掃はOBの有志らの手を借り、アドバイスを得ながら、タワシやカマなどの道具を手に池の藻などを取り除き、協力して作業を進めた。早朝の冷たい水を苦にもせず、最後のお世話を楽しんでいる様子だった。
黒田さんは「僕たちは明日で卒業しますが、後輩たちも池の水をきれいにして、生きものを大切に育ててほしいです」と語った。