3年間の活動振り返る 鏡石町地域おこし協力隊の小柳夫妻


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    来場者と笑顔で交流する小柳夫妻

 今月で3年の任期を満了する鏡石町地域おこし協力隊の小柳拓未・比呂夫妻は26日、町健康福祉センターほがらかんで活動報告会を開いた。
 拓未さんは佐賀県出身で、これまでフランス料理店で修行し、東京浅草のイタリア料理店で副店長を務めた。比呂さんは須賀川市出身で大学卒業後、令和2年1月から夫婦で協力隊活動をスタートさせた。「料理でまちづくり」プロデュース業務に携わり、食を通じた地域活性化に取り組んできた。
 岩瀬農業高や東京八芳園などとのコラボレーションで地元産食材を使った6次化商品開発、2カ月に1回の親子料理教室、SNSを活用した広報活動など積極的に展開した。
 拓未さんの経験を活かして本町地内に地産地消レストラン「poco a poco」(ポコ ア ポコ)を開店し、地元産食材を使ったパスタランチやスイーツが特に好評を集めた。
 報告会で小柳夫妻は3年の活動を「たくさんのご縁に恵まれました。協力隊をしなかったら出会えなかった人たち、たくさんの町の良さに気づくことができました」と振り返り、ハンカチで目頭を抑える一幕もあった。
 4月以降もレストランの営業を継続し、今後は通常コースのほかにシーズナルコースやドリンクメニューを増やし、テイクアウト販売もできるケーキなどの販売を予定している。またディナーメニュー提供にも力を入れていく。