被害対策緊急会議であいさつする佐々木組合長
JA夢みなみは先月26日に発生した強風被害について、対策緊急会議を7日にJA本店で開いた。夢みなみ全体では作物や施設に5454万6530円の被害となり、うち須賀川地区は3921万3530円と報告され、生産者の負担の軽減を図るための支援策について協議した。
緊急会議では被害状況、被覆資材・ハウス骨材等の加入入荷状況、各地区被害施設資材手配状況を報告した。
佐々木一成組合長が「JAとして出来る限り対応できるよう協議をよろしくお願いします」とあいさつした。
強風は白河地区で午前11時に最大瞬間風速32・6㍍、郡山地区で32・1㍍が観測された。4日現在まで夢みなみの全体の作物で36件、193・1㌃、被害額459万8500円、このうち須賀川地区が15件、23・1㌃、被害額289万6000円となっている。
また施設は229件、705・2㌃、被害額4994万8030円、うち須賀川地区が138件、489㌃、被害額3631万7530円に達した。
品目ではキュウリ、花き、水稲、ニラ、ブロッコリー、レタスなどで、施設はビニールハウス、パイプハウス、作業小屋など。
協議では栽培技術情報支援として、県中・県南農林事務所と連携し、被害を受けたハウスの復旧を急ぐとともに、被覆資材各部の損傷、ゆるみ、たるみ等を点検し、補修をする。今後の遅霜、強風などの気象情報に注意を呼びかける。
水稲、野菜、花き、などの被害に対しては早急に植え直しや生育を抑える管理、草勢回復と株への負担軽減を図るなどの対策や、今後の指導などを説明した。
施設復旧の支援策、復旧対策助成として、生産者の負担の軽減を図るため、被害を受けた出荷用農産物施設の必要な資材(被覆資材・パイプハウス資材など)の購入は、JAを通じて購入した資材の購入代金(税抜き)の10%以内とする(施工費は除く)。申請手続きは助成申請書、JAを通じ購入したものと証明できる資料(購買供給票)の必要書類を提出し申請することになる。
支出時期は申請書を受領し、稟義決裁完了時とする。
要領は7日から施行され、発注日6月30日まで実施期間となる。
申請書などは各JA支店で取り扱っている。