音響支えて37年間 須賀川市文化センター 吉田さん今月末退職


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    退職する吉田さん

 昭和63年から37年間、須賀川市文化センターをはじめ市の舞台発表を音響スタッフとして支え続けてきた吉田忠さん(71)=東北共立チーフ=が今月末で退職する。
 入社と前任者の異動に合わせて市文化センターに着任。松明太鼓など各種屋外ステージ音響にも携わり、縁の下の力持ち的な存在だった。「気がつけばあっという間の37年だったね。たくさんの人に感謝しかないね」と振り返る。「いろいろな人とふれあい楽しい毎日だった。震災やコロナ、大規模改装などいろんなことを乗り越えたなぁ。吹奏楽や合唱、舞踊などいろいろな思い出がある」と振り返り、「子どもたちが楽しく一生懸命やっている姿を見ると元気がもらえた」ともかたる。
 定期演奏会などで関わった当時の高校生が子どもを連れて訪ねてくれることもあり「たくさんの思い出ができ支えてもらった」と感謝する。
 「もっとやりたいのが本音だが、年齢も年齢だし事故とか起こしたら大変。ここで区切りをつけないと」と退職を決意したきっかけを話し、退職後も人手が足りない時などは「たまに手伝いに来ますよ」とも。
 明るく気さくな人柄で親しまれてきた人材の勇退を惜しむ声が聞かれる。

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