開園した牡丹園で早咲き牡丹を楽しむ来園者たち 今シーズンの盛況を願いテープカット
須賀川牡丹園の開園式は18日、促成牡丹やチューリップなどが咲き競う中、関係者ら約50人が出席して同園正面入り口前で行われ、柳沼直三牡丹園保勝会理事長、大寺正晃市長らがテープにハサミを入れ、須賀川の宝でもある同園の盛況を願った。
約10㌶の敷地に江戸時代から250有余年の歴史を受け継ぐ、290種7000株の牡丹が咲き誇る国内の牡丹園で全国唯一の国指定名勝としても知られ、古木や園内で生まれた新種の「希望の光」や銘柄牡丹など色とりどり多彩な花が楽しめる。
開園式で柳沼理事長は「園内の牡丹樹も開花を待ちわびており、間もなく大輪の花が咲き競う百花繚乱の時を迎えます。最初の牡丹苗が植栽されてから259年を迎えました。樹齢が200年を超える古木の牡丹や牡丹園で生まれた新種の『希望の光』や『須賀川の微笑』など色鮮やかに咲き競います。ふるさとガイドの会の案内や野外ステージなど多彩なイベントを用意し、多くの人たちを迎えたいと思います」とあいさつした。
来賓の大寺市長は「牡丹は幸福と繁栄のシンボルであり、訪れた皆様の心を魅了させ、250年以上の時を経て絢爛に咲き誇り、市民の宝でもある須賀川の牡丹を十分に観賞してください」と祝辞を述べた。
柳沼理事長、大寺市長、市観光物産振興協会長の菊地大介商工会議所会頭、栁沼御三家代表の栁沼陸也さん、俳優の峰平朔良観光牡丹大使らがテープカットした。
現在はつぼみが膨らみ始めた露地牡丹や見頃を迎えているチューリップ、ミズバショウ、シバザクラが出迎えている。
見頃が見込まれるゴールデンウイーク中のおもてなしとして、有志団体のステージショーや関連イベントなどが開かれる。
18日から5月上旬まで和傘アートin牡丹園(本町町内会協力)。
須賀川茶道連合会による呈茶は25日から28日の花神亭で午前10時から午後3時まで。
市民団体などのおもてなしは、29日にむかし話(すかがわ昔話の会、ふくしま四人会)、5月3日は仁井田田植踊り(仁井田田植踊保存会)、御田植踊り(古寺山自奉楽保存会)、和太鼓演奏(奥州須賀川松明太鼓保存会)、オカリナ演奏(オカリーナたんぽぽ)。
4日はフラダンス(辻ハワイアンスクール)、伝統芸能南京玉すだれ(楽笑一門会)、書道パフォーマンス(須賀川桐陽高校書道部)。
5日はメッセージカード作成ワークショップ(3回)。
6日は幼稚園~小学校低学年の子どもたちのダンス。日本民謡踊り(須賀川ふる里民踊会・秋桜民踊会)、太極拳演舞(すかがわ太極拳04)などが繰り広げられる。
フラワーセンター管理事務所では18日から5月11日まで企画展「牡丹花薫る春の風景展」を開く。
19日から5月11日まで蕎麦処「富貴亭」が開店し、牡丹ランチ弁当の注文を受け付ける。
開園時間は午前8時半から午後5時。入園料は大人(高校生以上)600円、子供(小・中学生)300円。団体(大人、子供15人以上)2割引き。開花状況に応じて変更する。
問い合わせは同保勝会(℡ 0248-73-2422 )まで。
上妻さんら10人当選 恒例の牡丹鉢プレゼント
牡丹鉢を受け取る上妻さん(右2)
須賀川牡丹園開園式恒例の牡丹鉢プレゼントは18日、抽選方式で市内在住の上妻恵子さんら10人に柳沼理事長、大寺市長が牡丹鉢を贈った。
牡丹鉢プレゼントには市内外より集まった人たちが、早朝から抽選券配布待ちの行列を作り、午前8時半過ぎの抽選結果に、歓喜と落胆の声が飛び交っていた。
上妻さんは「何度も来ていますが初めて当選しました、優しく大事に育てます」と満面の笑みを見せていた。