吉美根ふじ園 開花し始める 新採用市職員ら香り楽しむ


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    村越社長から説明を受ける職員たち

 須賀川市吉美根の福南環境整備(村越節子社長)の敷地内にある「吉美根ふじ園」は徐々に開花し始めており、来場者たちが甘く豊かな香りを楽しんでいる。1日には市役所の新採用職員研修を受け入れ、村越社長が栽培を始めたきっかけなどを説明した。
 同園のフジ棚は1・5㌶の庭園に広がる。
 元々は村越社長が20代の頃、勝誓寺の工事をした際、撤去するヤマフジ3本をもらい受けたことから始まる。
 その後、鬼怒川に行った際に観賞した見事なフジにほれ込み、持ち主から譲り受けたものをヤマフジに接ぎ木して現在の形まで育てた。
 「花は大好きだったが仕事が忙しく花見に出かける余裕がない。それならば自分の敷地で育てようと始めた」と村越社長は振り返る。
 建設現場の石なども配置して現在の庭園を造り上げ、仕事に励む活力に変えた。
 新採用職員たちはフジの香りに癒やされながら、地元のために同園を無料開放する村越社長の思いに感銘を受けている様子だった。
 なお現在も一部フジ棚を楽しむことはできるが、全体の最盛期は10日以降となる見込みで、その頃には1㍍以上に下がるフジの花を観賞できる。28日頃には来年のため花を摘む予定。
 フジ以外にツツジなどは見頃を迎えている。
 問い合わせは同社(℡ 0248-76-5947 )まで。

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