多くの来場者でにぎわう会場 県内外からキャンパーが集結
東日本大震災からの復興と自然あふれる須賀川市長沼地域の魅力を発信する初企画イベント「フジヌマ・グリーン・デイズ」は4日、市内外から約3000人が参加して藤沼湖自然公園を会場に開かれ、SDGsとエコをテーマにした体験型アクティビティやキャンプを楽しんだ。
おもふるハート主催、地元有志団体チームグリーンデイズ協力、阿武隈時報社などの後援。
長沼地域は市町村合併から須賀川の奥座敷として親しまれてきた。震災による藤沼湖決壊や過疎化など深刻な課題に直面しているが、様々な困難を地域の力で乗り越え、新しい魅力を創出する姿を広く発信するためイベントを企画した。
強風のため震災後初の湖面を利用したアクティビティ(カヌー)など一部変更・会場移動を余儀なくされたが、「自然との共生」をテーマに高土山登山や園内遊歩道トレッキング、ランバイク、モルック体験、エビ釣りなどを楽しんだ。
会場道路にはフリーマーケットやキッチンカー、ワークショップなどが出店し盛り上がった。
地元産食材をふんだんに使ったマルシェは水素燃料電池キッチンカーが電力を供給し、大寺正晃市長をはじめスタッフらがテーブルを囲んだほか、公式バーでは来場者にドリンクなどを提供した。
多目的広場そばではキャンプファイヤーを行い、炎を囲んでアマチュアシンガーが歌声を披露した。
夜は復興のシンボルの一つ「奇跡のあじさい」をテーマにした記録映像やフードロスを問いかける映画を上映する「レイクサイドシネマ」を開き、鎮魂の思いを込めた糸井火工の花火が打ち上げられ歓声が上がった。
翌5日はキャンプで宿泊した来場者を対象にパークゴルフ体験会を行い、約40人が参加した。
イベントを振り返って深谷武雄おもふる社長は「多くの来場者の皆さんと復興の思いを一つにできた。来年以降も交流人口拡大のために続けていきたい」と話した。