アルファ電子 優良な障がい者雇用で管内初の「もにす認定」


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    通知書を受ける樽川社長

 天栄村のアルファ電子(樽川千香子社長)は障がい者雇用に関する優良な中小事業主に対する認定制度「もにす認定」をハローワーク須賀川管内で初めて受けた。認定通知書交付式は20日、福島市の福島労働局で行われた。
 同制度は障がい者を雇用し、働きやすい体制や環境などの整備、キャリア形成などに力を入れる優良な中小企業に対し、厚生労働大臣が認定するもの。
 同社は電子機器や医療機器製品の組み立て製造、県産米を使った米粉麺「う米めん」やきくらげなど手掛けている。
 約10年前に支援学校の新卒者を採用したことを契機に、障がいやそれぞれの特性に関わらず働きやすい環境整備に一層力を入れるようになった。
 具体的には障がい者が業務上の困りごとを抱えた際に相談しやすいよう支援担当者を配置したり、特性にあった業務に配置できるよう配慮すること、時間単位の有給休暇制度を整備して誰もが利用しやすいように配慮することなど。
 現在は足や耳が不自由な人や精神疾患を抱える人など障がい者6人が活躍している。
 昨年6月現在の障がい者雇用率は5・22%で、法定雇用率2・5%の2倍以上となる。
 岡田直樹局長から通知書を受けた樽川社長は「これからも誰もが生き生きと輝ける職場作りに取り組んでいきたい」と語った。