雨の中、交通安全鼓笛パレード 事故ゼロの願いを響かせ757人が行進


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    雨の中でも元気いっぱいに踊る(須賀川二小)
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    堂々と行進する児童たち(須賀川三小)
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    憧れの眼差し向ける沿道の子どもたち(須賀川一小)

 須賀川市内の小学11校757人による第54回交通安全鼓笛パレードは22日、21日から順延して市内中心部で今年も行われた。一時は雨に打たれながらの行進になったものの、子どもたちは堂々と音楽を奏でながら交通事故ゼロの願いを高らかに響かせていた。
 交通安全を市民に呼びかけ、交通事故の絶無に寄与するとともに、参加児童の交通安全意識の高揚を図ることなどを目的に昭和47年から行われている。
 開会式は須賀川二小の図書室で行われ、来賓の大寺正晃市長が「多くの市民が心待ちにしてきました。未来を担う児童の皆さんが笑顔いっぱいで演奏している姿は市民に元気を与えます。練習の成果を発揮し、交通事故ゼロの願いを届けてください」と激励した。
 誓いの言葉は山寺ほのかさん(柏城小6年)が「演奏を聴いた人たちが交通ルールを守り安全に生活できること」「登下校を見守る地域の人たちへの感謝」「自分たち自身が交通ルールを守り、安全に生活する誓い」の3つの願いや気持ちを込めたいと述べ、「私たちの演奏で市民の交通意識が高まり、安全で笑顔あふれる須賀川市になってほしいです。私たちも一つしかない大切な命を守り、安全に生活していくことを誓います」と発表した。
 上北町集会所前でのテープカットは児童代表の佐藤陽咲さん(阿武隈小6年)、小針躍斗さん(白方小6年)のほか、大寺市長、星純也署長、大木正弘交通安全協会長、永瀬功一教育長、緑川喜久小学校校長会長が務めた。
 テープカットからしばらくは雨が強まったものの、パレードは時間通りに進められ、須賀川二小をスタートした子どもたちは、大町交差点まで松明通りを約1・2㌔行進した。
 保護者が演奏する子どもたちに傘を差したり、楽器が濡れないようにビニールで覆ったり、ビニール袋で作った簡易のカッパを着るなど、各校で工夫しながらパレードを無事に成し遂げた。
 児童たちは雨にもめげず、校歌やウルトラマンメドレー、各校の伝統曲など元気に演奏し、沿道で見守る市民たちの心に交通安全への思いを届けていた。